ぼったくりとかぼったくりとかぼったくりとかの話をしてみる。
こんばんはです。
最近、ハンドメイドやら同人誌やらでぼったくりだなんだと騒ぐ人が多いですね。
それで。
昔、ハンドメイド。
いま、同人誌活動(1次)をやっている私から、創作している当事者として語ってみたいと思います。
まず、ハンドメイド。
これ。
幾らで売っていたと思います?
なんと
送料込みの700円!!
いやー、太っ腹だと思いますよ。
送料と販売手数料で200円以上引かれます。
振込手数料も引いたら、いくらも残りません(笑)
さらに昔は簡易ラッピングでよかったですが、最近はサイトが過剰ともとれる可愛いラッピングを押してきますので、ラッピング資材に発送資材代金がかかります。
……ええ、ほぼ赤字ですよ。
そしてこれ、1体作るのにどれくらいかかると思います?
私は朝から晩まで編んで組み立ててようやく1体がいいところ。
仮に朝9時から夜9時まで、途中昼休憩1時間、夜ごはん作ったりで2時間として、……9時間?
9時間ただ働き(笑)
それが嫌なら値段を上げれば? などと思われると思いますが。
よっぽどの売れっ子作家じゃない限り、この手のこのサイズのものは500円前後じゃないとだいたい売れない!
ええ、手間ばかりかかるほぼただ働きどころか労働力搾取のブラックだと言っても過言じゃない(笑)
なのにこれに1000円つけたとします。
材料費はそうですね……100円程度ですかね。
はい、原価かかってないのにぼったくり!! ……なーんて言われるんですよ。
私は言われたこと、ないですけど。
でもね、売れるラインで売り続けることに疲れてしまいました。
だって、このようにまったく労働に見合わないんですよ。
ぼったくりと言われる1000円つけたって、やっぱりブラックなんですから。
そういうわけで、いまは開店休業中の、友人にプレゼントするものくらいしか作ってないです。
次、同人誌の話します。
うち、100P 500円の本と、32P400円の本があります。
32P400円はぼったくりじゃないか、って思うでしょ?
100P500円の方は30部刷ったのに対し、32P400円は15部しか刷ってない。
部数が多くなればやっぱり、安くなりますからね。
あと、お安い印刷所を使っているのと、早割を使っているので、お安くなっております。
小説はね、人気作家じゃない限りそんなに売れないので、刷るのも少部数です。
30部刷ったのは在庫になりまくりで失敗したなと後悔しております。
部数が少ない=高くなる。
しかたないと思うんですよね。
執筆についてはおいておいて、これをイベントで頒布するとします。
出店料がかかりますよね?
交通費もかかりますよね?
設営するのに什器代もかかりますよね?
それにプライスカードだとかも準備しなきゃいけない。
ちなみに初めて文フリに出店したときは、少なくとも5千円くらい飛んだな……。
2回目もやっぱり、本が増えたりだとかで、什器の改修が必要になって1000円以上飛んでるな……。
今回は失敗したのとやり直そうとしたのと、やり直そうとした矢先に売り切れてたのの新しいバージョン見つけて買って、5千円くらい飛んだな……。
お金がどんどん飛んで行く~。
プライスカード用の紙とか、ラミネートシートとかも買ったし……。
それにフライヤーだとかフリーペーパーの紙も……。
そう、ただでもらえるフリーペーパーだって、ただじゃできません。
業者に頼めば当然、お金がかかります。
自家印刷でも紙代、インク代は最低でもかかります。
さらには折ったり留めたりする労力だって。
ええ、さらにそれでお金が飛んでいくんですよ……。
もうほんと、イベント前はお金に羽が生えてすぐに飛んでいきます(笑)
そして飛んでいったことを忘れ、イベントの売上で「こんなにお金が!」と喜ぶアホ(笑)
当然、戻ってきたところで赤字なんですが(笑)
あと、労働費ね!!
ネット発表再編本でも、30ページくらいでも丸々2、3日はかかるんですよ、やっぱり。
8時間×2日×750円=12千円
これで15部作成したら、もう労働費だけを値段に転嫁したら1冊800円ですよ!!
それが、30ページくらいの本で500円で販売とか安くないですか!?
もう、価格破壊ですよ!
あとね、文フリの懇親会で皆さん言われていたことなんですが、本は印刷費の回収しかのせてない。
出店料交通費その他の回収は全く考えてない、って。
ほとんどの方がそうだと思いますよ?
それに皆さん、こんな本にこんな値段をつけて本当に売れるんだろうか、高くないだろうかって、豆腐メンタルでイベントに参加しております。
↑私はそうです。
なので、そこを攻撃しないであげてほしい。
それでなくても豆腐メンタルなんですから、すぐにぼろぼろに崩れてしまいます。
ハンドメイドでも同人誌でも、あなたからみたら高い!ってことは往々にしてあるでしょう。
どんな理由にしろ、そのときはそっと元に戻し、黙って立ち去る。
これが最低限の礼儀だと私は思っています。